エゾシカが急増したさまざまな理由と私たちにできること

【エゾシカが急増したさまざまな理由と私たちにできること】

 

明治の初め、エゾシカの乱獲や
大雪などの影響を受けて
一時は絶滅寸前にまで陥りました。

 

その後
保護政策などで少しずつ数が増えていき
30年ほど前からエゾシカの数が急増。

推定生息数は
令和5年度に73万頭にまで増加しました。

エゾシカが急増した要因はいくつかあります。

 

原生林だった場所が、次々に農地に変わり
新しいえさ場になったこと。

 

天敵だったエゾオオカミが絶滅するなどで
繁殖しやすくなったこと。

 

そして、ハンターの数が年々減少していることも
理由のひとつです。

 

その中で心配されているのは
自然環境への影響です。

 

エゾシカが
樹木の皮や希少植物を食べるなどして
森を荒らし
バランスを保ってきた自然の姿を変えてしまったり

農作物に対する被害や
自動車との衝突事故など
私たちの暮らしにも影響が及んでいます。

 

時は遡り
明治初期の北海道では
開拓使がシカ肉の缶詰工場をつくり
海外にも輸出していました。

 

サケと並ぶ貴重な食料として
アイヌの人々に親しまれてきたエゾシカ。

 

欧米では
狩猟で捕獲された野生動物の肉は「ジビエ」
と呼ばれて珍重され
特にシカ肉は高級食材として扱われています。

 

エゾシカ肉は
昔から食材としての価値が認められていたんですね。

 

それは北海道にとって"森の幸"
ともいえる大切な食材であり
自然の資源でもあります。

 

現在起きている
エゾシカによる問題を解決するためには
増えたエゾシカを捕獲し
数を適正に管理することが必要なのです。

 

捕獲したエゾシカを大切な命として
私たちがエゾシカ肉をおいしくいただくこと。

 

それが、北海道の豊かな自然環境や
私たちの暮らしを守ることにつながっていくのです。

 

今回は
【エゾシカが急増したさまざまな理由と私たちにできること】
をご紹介しました。次回もお楽しみに！

 

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